仏像は仏の慈悲の心を形として顕したものです。
仏像が作られ始めて現代に至るまで救いを求める人々に応じて様々な形の仏像が生み出されてきました。
仏像には仏像制作における宗教上の規則である儀軌、そして日本において千年に渡って積み上げられてきた様式美があります。
この脈々と伝え繋がれてきた普遍的な教えと美しさを受け継ぎ、現代に生きる仏師としてどうあるべきか問い続け、次の千年先まで人々を救い続け得る仏像を生み出す事を願い、日々仏と自分自身に向き合い精進しています。
佛師 野田 康童
昭和56年生まれ。福島県白河市出身 龍谷大学卒業
上京後訪れた東寺講堂の仏像群を拝観し仏像の持つ力、神秘性に強く衝撃を受け仏像彫刻の世界に入る。
その後大仏師松久宗琳仏所に内弟子として入門を許され13年の修行の後独立。
かねてより師事を受けている大仏師今村九十九師より仏師雅号「康童」を拝受する。
京都八瀬に『八瀬造佛所』を開所し全国の寺院、個人の仏像を制作、修復を手がける。
また仏像への理解と関心を高める為、一般の方向けの仏像彫刻教室を主催。